先日、ブラピ主演の戦争映画、『FURY』を観てきました。
___クリックして開きます。ティザーやホームページも含め、前情報何もナシに劇場へ向かったのですが、なかなか熱い映画でした。
ブラピを車長とするシャーマンの副操縦手が戦死し、補填として軍歴 8週間の新人が配属されたところからストーリが始まる。
のだが。
ここで直感した。「ああ、こりゃこの若手以外死ぬなぁ。」と。
なんだかね。『まどか☆マギカ』を視聴中に悟ってからそういうフラグを読めるようになってきた気がする。 <
参照>
そう覚悟していれば、最悪の結末だろうが精神的なダメージも緩和されるし、予想が外れてハッピーエンドになれば儲けって感じで。
でまぁ、この映画に関してもその予感は見事に的中してしまいました。
一方でガルパンまでのハートフルストーリーとまではいかずとも、ティーガー相手に一騎当千しシャーマンで無双してハイタッチな幕切れを予想していたツレは、見事に大ダメージを負ったようで、その日の夜はまともに寝付けなかったとか。「heartful」ではなく「hurtful」だったようです。
戦車でドイツ兵を踏みつけて前進したり、投降したSS幹部を無抵抗のまま銃殺したり、戦争の血生臭さを見事に表現しているので、その辺苦手な人はお覚悟を。 それはそれで戦争の悲惨さや虚無感はバッチリ伝わってきましたが。
それこそまさに「fury【猛烈な】」程に。
しかしその上で。この映画の (あくまでも私個人的な) 見どころをひとつ。
終盤、 1時間を切った当たりだろうか?ドイツ領地を占拠するためシャーマンが 4輌 (5輌だったかも) で道中向かっている さなか、街道で突如の砲撃に 一輌撃破されます。
横に広がる畑の茂みの中に潜むティーガー。ローアングルからの微速前進。低く呻く そのエンジン音。ドイツ軍なら歓喜に湧きアメリカ軍なら顔面蒼白で絶望感に打ちひしがれる一幕。 (※)
なんとこの機体、博物館所蔵の動体車輛。しかも世界で残存する最後のひとつ。それまでは「T-34」や「JS-2」をレストアした機体が使われていた映画が多かったけど、今作はそんなものを実際の撮影で使ってしまうという、怖いもの知らずというかチャレンジャーというか……。本当にありがとうございました。
お陰で登場シーンは迫力満点で、不謹慎ながらもティーガー登場カットはもうニヤけっぱなしでした。
どこまで実機撮影しているかは分からなかったけど、さすがに戦闘シーンはレプリカだよなぁ?
※劇中でもシャーマン車内は登場直後はパニック状態。すぐに臨戦態勢になります。
あとやっぱり、登場人物たちはアメリカ軍なので、「タイガーだ!!」と叫んでいました。でも字幕は「ティーガーだ!!」となっていたり。
個人的には普段は「ティーガー」とドイツ読みで、プラモのパッケージに「タイガー」と書いてあると違和感しかないんだけど、今回の場合主人公たちは米軍で、彼らの科白に対する字幕なので「タイガー」の方が適切かとも思うんだよね。でもやはり「タイガー」という字面だとあまり強そうじゃない不思議。ジレンマね。
ところでブラピ観たのは『Mr. & Mrs. Smith』以来なんだけど、なんか太った?