各キャラクターの表情や動きもそうでしたが、個人的には「日常」、「非日常」、「戻ってきた日常」での、キョンが三度 文芸部の扉を開ける描写が印象的でした。
この2009年、本当に完成度の高いアニメーション作品が連なったと思います。というより、近年のアニメーション映画は強い。そりゃあ確かに、一般1800円を払って観るのだから制作側もそれなりだろうけど、それでも残念な実写映画ってのは多い。特に原作持ちの実写化はドボンが多い中、今回の『消失』はよくぞやってくれたというレベルのクオリティです。
作画はもちろん、冒頭から張られていく伏線、キョンの心理描写、メタファー、そして回収される伏線と、物語が終わったあとに残る充足感。2時間42分53秒という長時間ながらそれを感じさせない内容の詰まった作品でした。とても良かったです。
と、ここまで真面目に感想を述べましたが最後に一言。
鮮血のナイフを手に光悦の表情で舞う朝倉さんがとても美しく素敵でした。
という一文で真面目さを台無しにして今回は締めます。
ラベル:ハルヒ
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