秋雲は鬼頭ワールドに『なるたる』で入りましたが、今回の作品はいわゆるSFだったり血みどろ(?)の戦闘だったりはありません。少なくても人死には出ないと信じたい。実は連載開始の第一話をコンビニで立ち読みしたのですが、その時点でまたも引き込まれてしまったのでした。
「免取り」リーチの丸子[マリコ]はロード中の織田 輪[リン]と、あわや接触事故というかたちで出会う。その際壊れてしまったリンの自転車の修理代を払えと彼女の母親に脅され、おまけに自転車に乗るよう強要される。しかしマリコは自転車とは何やら因縁があるようで……。
あらすじはざっとこんな感じ?
とりあえず現代日本のごく普通の街中の、自転車がメインのお話です。戦闘機だったり怪獣的ななにかだったりは出てきません。次巻、リンの兄っぽい人との勝負があるようですが、絶対にロード勝負です。
ちなみにタイトルの「のりりん」は、博多弁で「乗ってみて」の意味と思われ。決して古賀のり夫のニックネームではありません。34ページ目の見開きが出るまで秋雲の頭の中では完全にそっちでしたが、博多弁だったなんて!リンが博多弁で話すのです。両親は標準語ですが。
ノリコが自転車嫌いになった理由は、今巻ではまだぼかして描かれていましたが、リンの博多弁については何も触れられていませんでした。今後語られるのは間違いないでしょうが、鬼頭さんのことなのできっと深い理由が設定されているのかと思うとわくわくします。え、そんなことない?
なんにせよ自転車好きの鬼頭さんが放つ自転車漫画『のりりん』、今後の展開に大きな期待です。
2.『アラクニド』
今月の表紙買いしちまったZE! シリーズ第二弾。
『ぼくらの』の相手側に「アラクネ」という蜘蛛型の敵がいましたが、この話はその名の通り「蜘蛛」をコードネームにする殺し屋のお話。
内容はこの巻で終わってもしっくり来るような、いいまとまり方でした。ちなみに主人公アリスが患っているという「先天性集中力過剰(CEC)」と呼ばれるものですが、ググってもヤフってもウィキってもこの漫画のことしか完全一致ではヒットしなかったです。オリジナルの疾患?
アリスの、殺し屋「蜘蛛」としての人生が次巻以降語られるのでしょうが、その目的は何になるのか、気になるところです。それにしてもこの絵柄をどこかで見たことがあるのだが思い出せない。。。
ところで殺人未遂を起こしたというのに学校来てても大丈夫なんだろうかと思うのだけど、あの彼女らがどうなったのかも次巻以降触れられるのかしら。
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