2011年10月11日

本当にあった百合な話

それは大学生の頃、帰りの電車内でのことだった。
二人組の女子が、車内にいた一人の女性に声を掛けていた。二人はおよそ高校生くらいで、話しかけられた女性は社会人のような雰囲気だった。

「すみませーん」
その声に携帯電話から目を離す女性。突然見ず知らずの少女に話し掛けられ、戸惑いを見せる。
「ごめんなさい。その、わたし前からずっと気になってたんですけど…」
どうやら、よく同じ電車に乗り合わせるようだ。
「メールアドレス交換してもいいですか?」
「はぁ。。。え?」
ぽかんとする表情というのはこういうのを言うんだろうなと思った瞬間だった。
「えっと、ずっとかっこいいなーって思ってて、もし迷惑じゃなかったらでいいんですけど…」
予想外の展開にしばらく考え込む女性は、漸くの後に承諾の意を少女に伝えた。喜ぶ彼女に「よかったね」と声を掛けるもう一人の少女。
彼女たちはいまも、変わらぬ関係でいるのだろうか。


おおよそ、一人じゃ勇気がないからと友だちを引き連れて行って、でも友だちはその子のことを好きで、「よかったね」という言葉も本心じゃなかったりして、ふたりを応援しつつも絶交を望んで、自己嫌悪して、彼女に心情を吐露して、でもやっぱり失恋しちゃったりとか、、、まぁここら辺は想像ですが、それはとっても甘酸っぱいなって。

posted by 秋雲 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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